占用料の仕組みと計算方法

占用料の仕組みと計算方法【道路占用許可】

道路上に看板や足場、仮設トイレなどを設置する際には、道路占用許可を取得する必要があります。そして、その際に発生するのが「占用料」です。「占用料ってなに?」「いくらぐらいかかるの?」と疑問に思われる方も多いはず。今回は、占用料の仕組みと、実際にどのように計算されるのかを解説します。

占用料とは?

占用料とは、道路という公共の財産を、特定の個人や法人が継続的に使うことに対して発生する使用料です。簡単に言えば、「道路を借りるための賃料」と考えてもらうとわかりやすいでしょう。

この占用料は、各自治体が定めた条例によって、使用の目的や占用物の種類、面積、期間などを基に計算されます。
道路占用許可など、公道を使用する際の申請手続きが必要になるのもこの道路法に基づきます。

占用料が発生する主なケース

  • 歩道に足場や仮囲いを設置する
  • 看板を建物からはみ出して設置する(上空占用)
  • 仮設トイレや工事用機材を道路上に置く
  • 店舗の日よけ・テーブル・看板などが歩道にはみ出す

占用料の計算方法(基本式)

占用料は、次の要素をもとに算出されます:

占用料 = 占用面積(㎡) × 占用物件ごとの単価 × 使用日数(月単位)

【例】

  • 足場の占用面積:10㎡
  • 占用物件の単価(条例で定め):1㎡あたり年額23,400円
  • 使用日数:2ヶ月

この場合の占用料は:

10㎡ × 23,400円 ÷ 12ヶ月 × 2ヶ月 = 39,000円

※単価は自治体により異なり、月100円程度の物件もあれば、数百円を超えるものもあります。るケースもあります。

自治体によって違うので要確認!

占用料の金額や計算方法は全国で統一されているわけではなく、自治体ごとに条例で決められています。同じ足場の設置でも、ある市では「1㎡あたり月額100円」、別の市では「月額で2,000円」のように、取り扱いが異なる場合があります。

そのため、実際に申請する際は、該当する市区町村の占用料条例を必ず確認する必要があります。事前に役所に相談するか、行政書士に依頼して確認してもらうと安心です。

減免制度や免除の可能性も

占用の内容や目的によっては、占用料が減額されたり、免除されるケースもあります。

たとえばこんなケース

  • 公共事業に伴う占用
  • 地域の祭礼や町内会のイベント
  • 災害対応に関する仮設物

自治体により適用条件は異なるため、該当しそうな場合は早めに相談することが大切です。

占用料の相談・御見積もお任せください

「入札(提案)したいけど、どれくらいの金額がかかるか分からない」「そもそも占用料が発生するのか不明」そんなときは、ワークスハブ行政書士事務所にご相談ください。

当事務所では、占用物件の内容に応じた占用料の概算算出や、各自治体での最新単価の確認、減免申請のサポートまで幅広く対応しています。

無駄な費用をかけないためにも、ぜひ専門家をお役立てください。

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