【道路占用許可申請】都道(県道)の見分け方


「この道路って都道?それとも区道?」
道路占用許可を出す際、現地でこう迷われた経験はありませんか?
占用許可をスムーズに取得するためには、どの行政機関に申請すべきかを見極めることが最初のステップです。その判断に欠かせないのが、道路の管理者=道路の種類の特定。
この記事では道路管理者の調べ方について解説します。
道路の種類と管理者の関係
日本の道路は、次のように分類され、それぞれに管理者がいます。
道路の種類 管理者
国道・・・・・・国土交通省または都道府県
都道、県道等・・都道府県(東京都なら東京都建設事務所など)
市道、区道・・・市区町村(区役所、市役所)
私道・・・・・・個人や法人など
なぜ道路の種類が重要なのか?
申請先を間違えると、手続きが一からやり直しになることも。
例:都道の場合 → 東京都建設局または建設事務所が窓口
区道の場合 → 区役所の土木管理課などが窓口
そのため、占用の計画段階から、道路の種類を把握しておくことが重要です。
ガードパイプで都道かどうか見分けられる?
ガードパイプの形状から道路の種類を推測できる場合があります。
例えば、東京都(都道)では緑のガードパイプにイチョウの模様が付いている物が設置されているケースが多いです。この他、一概には言えませんが「白く太い丸型パイプ」は都道である可能性が高い傾向にあります。確実性はそこまで高くないので、あくまで目安として捉えるのが良いでしょう。
現地調査で使える見分けチェックリスト
現場での一次判断に使えるポイントを整理しました。
✅ 道路の幅や車線数
片側2車線以上 → 都道の可能性大
✅ ガードパイプの材質と構造
白く太い丸型で連続性がある → 都道
細く簡易的な構造 → 区道・市道
✅ 歩道の広さ
幅2メートル以上の歩道が整備 → 都道に多い
✅ 周辺の状況
駅前・幹線道路・公共施設周辺 → 都道である確率が高い
正確に知りたいときは「区役所・市役所」で確認
目視での判断には限界がありますし、間違っている事もあります。そのため、申請前には必ず役所で確認するようにしましょう。
〇主な確認方法
道路台帳の閲覧
→ 道路の種別、管理者名が明記されています
境界確定図の確認
→ 道路と私有地の境目が正確に分かります
道路占用に関する事前相談
→ 現地調査と合わせて、設置可否を確認できます
🔎 東京都23区の場合は、各区役所の「土木管理課」「道路管理係」が窓口です。事前連絡をしておくとスムーズに案内してもらえます。
まとめ:まずは道路の管理者を正しく知ること
ガードパイプの形状や道路幅などから、ある程度の目安を立てる
正確な管理者情報は、役所の資料で確認する
道路占用許可申請のミスを防ぐためにも、事前調査は丁寧に
現地観察と役所での情報確認を組み合わせることで、申請の精度がぐっと上がります。
ご不明な場合は専門家にご相談ください
当事務所では、道路占用許可・道路使用許可に関する申請代行・現地調査・申請書作成までトータルサポートを行っております。
この道路、都道かどうか分からない、ガードパイプを設置したいが占用できるか不安、忙しくて役所に行く時間がないなど、お困りごとがありましたら、お気軽にご相談ください。
