道路上で無許可演奏を行って逮捕された事例について


チェロ奏者、再三の警告にも従わず無許可演奏で逮捕
道路を使用して演奏等のパフォーマンスを行う場合は事前に所轄警察署から道路使用許可を受ける必要があります。
無許可で行った場合には、注意して解散を求められる事が多いですが、悪質だと判断された場合には逮捕に至るケースもあるのでご注意ください。
以下、無許可でのパフォーマンスを行って逮捕となった事例です。
【事件の概要】
関西の観光名所である橋の上で、再三の中止警告にも従わず、チェロを演奏したとして、道路交通法違反(道路不正使用)の疑いで関西に住む自称音楽家の27歳男性が逮捕されました。
◎事件の経緯
男性はほぼ毎日のように、橋の上でアニメや映画「タイタニック」の曲をチェロで演奏していました。
演奏時には多いときには100人もの人だかりができていたといいます。
警察は男性に対して口頭で数十回にわたり警告を行い、演奏しないとの誓約書も5通差し入れられましたが、男性は演奏を継続していました。
◎逮捕容疑の詳細
逮捕容疑は、警察署長の許可を受けず路上でチェロを演奏し、多数の人を集めて交通に著しい影響を及ぼした、としています。
周囲の通行人らからは「邪魔」「危ない」といった通報が警察に寄せられていました。
◎容疑者の供述
逮捕された男性は容疑を認め、「多くの人に演奏を聴いてほしかった」と供述しているとのことです。
◎法的背景
道路や公共の場でパフォーマンスを行う場合は、道路交通法に基づく「道路使用許可」を事前に所轄警察署から取得する必要があります。
許可なく行うと、今回のように道路不正使用として摘発される可能性があります。
特に観光客や通行人が多い場所では、多くの人の通行の妨げとなったり安全性を脅かしてしまうことから、今回のように逮捕に至ってしまう場合もあります。
しかしながら、実際のところは公道での私的なパフォーマンスで使用許可が下りることはほとんどないのが現状です。
こういったパフォーマンスを行いたい場合は、行政の主催、後援するイベントに参加する、公道ではない私有地の管理者から許可を得て私有地で行う、など無許可ではなく管理者の許可のもと行うようにしましょう。
