【飲食店営業許可】キッチンカ―の開業に必要な設備・許可・注意点は?

「キッチンカ―をはじめたいです」というご相談が増えておりますが、こちらは飲食店営業許可の取得が必要となります。一般的に飲食店というと店舗がありますが、キッチンカ―の場合はその点が異なります。その為、キッチンカ―の場合の飲食店営業許可申請手続きは、一般的な飲食店の場合と少々異なっていますのでご注意ください。

申請先はどこ?

飲食店の場合、飲食店営業許可は店舗のある住所を管轄する保健所に申請します。しかし、どこにでも移動できるキッチンカ―の場合、申請先は下記となります。

※東京都の場合
① 仕込場所が都内にある
→【はい】仕込場所の所在地を所管する保健所に申請。
→【いいえ】②に進む
② 事務所又は自動車の保管場所等が都内にある
→【はい】事務所又は保管場所の所在地を管轄する保健所に申請。
→【いいえ】③に進む
③ 申請者の住所が都内にある
→【はい】住所地を所管する保健所
→【いいえ】主たる営業地を所管する保健所

必要書類は?

  • 営業許可申請書
  • 図面
  • 食品衛生責任者の資格を証明するもの

この中で特徴的なものは、②の図面です。一般的な店舗図面と異なり、車がベースの図面になりますのでご注意下さい。

必要な設備は?

※出典:東京都福祉保健局・保健所「自動車関係営業許可申請等の手引き」

記載すべき設備は一般的な飲食店と同じですが、上記の図面を見ていただくと分かります通り飲食店にはない「給水・排水タンク」が必要となります。上下水道設備のないキッチンカ―では、使用する水をタンクに用意しておく必要があり、同様に排水についてもタンクに貯めて持ち帰る必要があります。そして、このタンクの容量については、下記のような基準で定められています。

※出典:東京都福祉保健局・保健所「自動車関係営業許可申請等の手引き」

上記の点に注意して設備を整えるようにしましょう。

手続きの流れは?

手続きの流れとしては、飲食店とキッチンカ―ではそれぞれ下記の通りとなります。

店舗飲食店の場合は申請後に日を改めて店舗調査が行われますが、キッチンカ―の場合は申請の際に保健所までキッチンカ―に乗っていけば、申請後すぐに設備調査が行われます。キッチンカ―の方が手続きの流れが早いので、申請から調査までの間に余分な日数がかからないため許可付与が早くなります。

行政書士に依頼した場合の費用感

当事務所へ依頼いただいた場合は、33,000円+申請手数料(保健所へ納付する費用)で申請が可能です。面倒な測量や図面作成を全て代行させていただきます。
また、ご依頼いただいてから1週間以内の申請が標準となりますが、お急ぎの場合は出来る限り調整いたしますのでご相談下さい。

当事務所では、飲食店営業許可に関する相談は無料にて承っております。
専門行政書士へ相談したい(任せたい)という方はお問い合わせフォームよりご連絡ください。